歴史・由来

立禅は武術由来の鍛錬法

立禅は武術に由来します。意拳という拳法の創始者・王薌斎(おうこうさい 1886年~1963年)はその圧倒的な強さで、中国全土に勇名を轟かせました。意拳はタントウ(站樁)呼ばれる外見的にはほとんど動かない鍛錬を奥義としています。意拳の強さの秘密はこのタントウにあるのですが、王薌斎先生は晩年、このタントウを武術家ではない一般の人たちの為の養生法として世に広めました。 中国武術の奥義であるタントウを 日本に初めて持ち込んだのは、中国で王先生から意拳を学んだ澤井健一先生(1903年~1988年)という方です。澤井先生は帰国後、意拳をベースに太氣拳(たいきけん)という武術を創始し、タントウを日本式に「立禅(りつぜん)」と命名し、熱心に指導なさいました。
先にご紹介した中国の大武術家 王向斉先生は 晩年、武術ではなく養生に特化したタントウ功(日本式に呼べば立禅)を指導しておられました。王先生の晩年の弟子で養生に特化したタントウを受け継いだのが氣功家として有名な焦国瑞先生(写真)です。

日本立禅会でお伝えしている立禅は、王向斉先生を源とし 武術由来の鍛錬法、養生法として両面的に幅広く学ぶものです。