誕生日・新月によせて

令和３年　12月４日　晴天　・新月

おかげさまで、誕生日を迎えました。

これまで生きてこられたことに感謝し、

支えてくれた方々に御礼申し上げます。

立禅に出会ってほぼ20年。

わたくしは　立禅を技芸であると捉えて

長らくその修得に腐心してきました。

わたくしの根底には

自分の弱さ、頼りなさをなんとか克服したい

もっと自信のある人生を送りたいという願いがあり、

その手立てとして立禅を選択していました。

しかし、

そのように　自分が幸せになりたい

ということを目的にしていては

どこまで行っても　どれほどやっても

ゴールは蜃気楼のように遠ざかると気付きました。

これまでも

立禅を通じて人の役に立ちたいという願いは

漠然とありましたが

それだけでは願いが薄い。

心身ともに健全な

人を大切にして人から大切にされる

立派な女性を育てる

女子教育のようなこと

がやりたいのだとわかりました。

技芸とは、

徳を備えた、道義に適った生き方と

両輪にして修めるものであり

それでこそ　豊かに咲き誇るのだと心底、信じるようになりました。

技芸の修得だけを目的にするのではなく

そこを通じて、いかに幸福を達成するか。

幸福とは、「人の幸せを願い、助けること」

が原動力となり、循環するもの。

そこに、

気の循環の根源的な仕組みがあるのだと　気付きました。

凪 恵美子