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立禅小説『ひかりの魔女』(まぐまぐメールマガジン過去記事より抜粋#8)

◆メルマガ創刊3年◆

まぐまぐ有料メールマガジン「立禅ナビゲーター通信」を週1で継続発行して3年目。第121号まで配信しました。購読者さまには心より感謝しております。メルマガ記事の過去記事の一部を紹介(加筆修正あり)をここに掲載しますので、どうぞ閲覧下さい。


立禅ナビゲーター通信5号(2020/08/03) より抜粋

山本甲士著  『ひかりの魔女』(双葉文庫) について

ここ数年、中高年の女性から立禅についての問合せが増えました。
不思議に思って 理由をたずねると、ある一冊の本を読んだことがきっかけという方が複数おられました。
『ひかりの魔女』という本です。

あらすじ
浪人生の真崎光一の家に85歳のおばあちゃんが同居しにやってきた。リストラ寸前の父、自宅浪人で気が滅入りがちの光一、
パート疲れでイライラする母。反抗期の妹で荒れ気味の真崎家。 そこへやってきた おばあちゃんの 年齢を感じさせない、
頭脳と体力と優しさの秘密は。。 毎日しっかり食べること(七輪と釜で炊いた御飯・手作りのぬか漬けなどを丁寧に)と、
こっそり自分の部屋でやっている 怪しい儀式のようなもの。。これが立禅なのでした。
働き者のおばあちゃんのさりげない気遣い、弟子(おばあちゃんは書道の先生でした)達との心の交流を目の当たりにして、
真崎家の人々は明るく再生していきます。

おばあちゃんが自分の部屋で立禅しているのを、光一が覗き見してしまうシーン(以下、抜粋)

・・・ばあちゃんは立っていた。普通に立っていたのではない。両足を肩幅ぐらいに開いて、内股気味で、股関節とひざを曲げて、中腰姿勢になっている。よく見ると、かかとが微妙に浮いているようだった。そして両腕は、前へ倣え、をしているように前方に出ているが、まっすぎに伸びているのではなく、大きな球体を抱いているように、腕が曲がって、両手のひらは、下り気味に開いていた・・・

(以上)

これは、立禅の中でも 提抱椿 と呼ばれる 武術向きのキツい立ち方です。

小説ですので、この立ち方になっていますが はっきり言って ひかりおばあちゃんのような書道の先生に必要なものではありません。 わたくしの運営する日本立禅会では初心者向けには もっとソフトな立ち方、あるいは椅子や床に座って行う養生功をお伝えしていますよ。

とはいえ・・

この、山本甲士著の小説『ひかりの魔女』が出版されたおかげで
太氣拳、あるいは立禅の界隈においてはこれまでには【絶対に!】出会わなかった種類の女性達(読書好きで文化系な感じの中高年女性)が、心のありよう、充実を求めて 興味を持って やって来るようになりました。。。

 


 

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