『養生訓』貝原益軒(現代語訳;松田道雄)を読んでいます
養生について説かれた書。初版1713年。
医療が未発達の時代には、とにかく病気にかからないこと、予防することが何よりだったと思われ、それ故に養生訓に重みがあったのではないかと。年齢や状況により、身に覚えを感じる部分が異なるはずなので・・。現在の自分に響く箇所を抜書きします。
【人生は五十】
人生は五十にならないと、血気がまだ安定しないで、知恵もまだ開けない。古今に疎く、社会の変化に慣れていない。五十になるまでに夭折してしまえば、人生の道理も楽しみも知らない。長生きすれば、楽しみ多く益が多い。学問が進んだり、知識が開けたりするのは、長生きしないとできない。
・人の命は我にあり、天にあらず
・忍(内敵)と畏(外敵)
内敵には勇敢にきっぱりと立ち向かい、外敵には・・
「風を防ぐこと、矢を防ぐが如くす」畏れて退却せよ
・元気の保存
1、元気を害するもの(内欲と外邪)をとり去る。
※内欲・・過度な飲食、色欲、睡眠欲
外邪・・風、寒、暑、湿
2、飲食と立ち居振る舞いに用心する
・人の命は至って重い。道にそむいて短くしてはならぬ。
等々。